GPS用 緯度・経度 34’08.607N 135’11.823E
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ボートを調子良く保つ為には日頃のメンテナンスが欠かせません。
エンジンオイル・フィルター・クーラント・Vベルトなど、車と同じ物もありますが、
防蝕亜鉛(アノード/ジンク)やインペラなど、船特有の物も多くあります。
防蝕亜鉛
防蝕亜鉛は海水による電気腐食から、プロペラ・エンジンなどの金属部分を腐食から守るものです。
交換を怠ると船体・エンジンの金属が腐食し、大きな故障に繋がりますので定期的な交換が必要です。
防蝕亜鉛は殆ど全ての船体・エンジンについていますので、交換時期や種類の把握をお奨めします。
船体喫水下に取り付けられている、板状の防蝕亜鉛です。
左上の亜鉛板は完全に防蝕亜鉛分が無くなっています。こうなる前に交換が必要です。
交換時期目安
1年毎、船底塗装時の同時作業がお奨めです。
ディーゼルエンジン内部棒亜鉛
ディーゼルエンジンの冷却海水路についている棒状の防蝕亜鉛です。
これも交換が遅く、先端部分が折れています。
折れた部分が水路をふさぐ可能性がありますので、防蝕効果が落ちる前の交換をお奨めしています。
交換時期目安
エンジンや使用頻度によりますが、半年~1年毎をお奨めしています。
熱交換器(ヒートエクスチェンジャー)
エンジンを冷やすための熱交換器(ヒートエクスチェンジャー)です。
海水が循環して冷却清水(クーラント)を冷やしているので、写真のように亜鉛カスや塩が詰まっていると、流量・効率が落ちて、オーバーヒートを引き起こします。
海水の水圧も上がり海水漏れをおこして、最悪沈没の可能性もあります。
外見からは判断し難いので、棒亜鉛の定期的交換と、熱交換器の点検清掃が必要です。
交換時期目安
4年毎、インペラ交換と同時作業をお奨めします。
分解時にクーラントを抜き取るので、クーラントも同時に交換します。
インペラ
海水を汲み上げるゴム製の水車です。
インペラが回って海水を汲み上げ、エンジンを冷却しますので、劣化が進む前に交換が必要です。
外見から判断がつかないので、定期的な交換をお奨めします。
交換時期目安
船外機/船内機とも4年程度をお奨めしています。
陸上保管艇は乾燥しやすいので2~3年程度が目安です。
羽がちぎれてしまうと破片が水路に詰まってしまうので、破損前の交換を心掛けて下さい。
修理作業事例Before After
主機&マリンギア フルオーバーホール
艇種:ヤマハPC-41 エンジン:SX860KM×2機
クルーザーの多くはキャビン下にエンジンがある為、エンジンの取出に手間がかかります。
艇によってはサロン床が開かず、切断・補修が必要になります。
PC-41も床が開かないタイプで、床全面を切断のうえエンジン搭載後に補修が必要になりました。
クランクを降ろしての腰下オーバーホール、マリンギアオーバーホール、ついでにターボや噴射ポンプなども一式フルオーバーホールしました。
左舷機バルブ割れ オーバーホール
艇種:ヤマハSF-38 エンジン:TAMD71
欠けたバルブがシリンダ内で跳ねまわり、シリンダ・ライナーが破損しました。
幸いこの艇は床が開くタイプでしたので、床を切らずに済みました。
係船ロープが切れて、長時間船体を擦っていた損傷です。
喫水上だったので浸水はありませんでしたが、完全に穴が空いています。
フェンダー当りの強度も必要なので、裏からもFRP補強をしています
完沈ヨット
クレーン船 サルベージ中
長年の放置や不遇な事故により、沈んでしまった船を引き揚げて処分します。
陸からクレーンの入れない場所でも、クレーン船とダイバーにより確実に引揚が可能です。
陸送の為の一次解体から、最終処分まで手配いたします。
磨き前
磨き後
ボートの船体はFRPで出来ていて、表面はゲルコート塗装で仕上げられています。
ゲルコートは紫外線に曝されていると、艶を失い粉気が出てきます。 参考艇は25年程前の艇ですが、磨き作業を行うことにより艶と輝きを取り戻せます。
紺の色合いも深みを増して新艇時の色に戻りました。